嫌いなことで笑うより

普通の人よりもちょっとアイドルが好きな女子大生の雑記。時々感想文。みやざわさえとあべあらんが好きです。

東京ドームで育った女が握手会に行った話(2)

並ぶこと約15分、階段を2階分あがるとイベント会場につきました。

その辺りからもう長年ラジオや動画DVD等で慣れ親しんだ佐江ちゃんの声が聞こえてきて「ふぁっっ!?」と思わず声に出してしまいそうになりました。スタッフさんに整理券を渡して並ぶとそこには佐江ちゃんの姿が!見える!!いささかびっくりしたけれど、彼女は発光していました。白いキャップに白いに英字が書いてあるセットアップ。明るい茶色い髪の毛、そしてきらきらの笑顔。宮澤佐江は確かに発光していました。何百回も画面や髪を通して見ていた宮澤佐江がそこにいました。前の男性と親しい感じでお話ししていたので、これは初めてアピールをした方が効果的だぞ!と思った握手初心者の私はスタッフの方に背中を押されました。

佐「こんにちは!(手を差し出す)」

私「こんにちは!初めてきました!!」

佐「ほんとですか!ありがとうございます〜」

私「ずっと大好きです!ずっと応援します!!」

佐「わ〜嬉しい!また絶対来てくださいね(にこっ)」

 

はあああああああい!!!(両手をあげる)という感じでした。完璧なアイドルだった。ああアイドルや。一方的に思いを投げつけるだけで流されてしまうのではないかと思っていたので会話が二往復もできたのは予想外でとても嬉しかったです。そのままスタッフの方にフォトブックを受け取り、震える手で会場を後にしました。私の頭のなかは「また来てくださいね」という佐江ちゃんの言葉がループしていました。

 

私はイベントのあと、山手線であることに気づきました。アイドルに初めて会ったのかもしれないという衝撃の事実に。

ジャニーズのコンサートでもタレントの皆さんは「会いに来てくれてありがとーーーう!!!」や「また一緒に遊ぼうぜーーー!!!」とか色々言ってくださいます。私もその場のノリでいえええええええい!!!と返していましたが、そのあと冷静になって考えてみると別に遊びに行ったわけでもないし、ただ会いに行くために8000円もお金払わないし、遊びに来たと思ってるんだったら全ての席で同じ近さで見えるようにしてとか思います(卑屈)でもやっぱり楽しいから問題ないやってなるんですが、握手会経験したあと、やっぱりコンサートには会いに行っているのではないなと思いました。コンサートはタレントとファンが会うという対等な関係ではありません。

言うなれば、コンサートはジャニタレ→←←←←←←←←←←←←←×100ファンの関係で、AKBの握手会はアイドル→←ファンの関係です。後者は完全に会っている!目も確実に合っている!アイドルの時間をわずか30秒ですが私が独り占めしている!!

ずっと見てきたアイドルの宮澤佐江がお仕事の一つとして私と握手をしてくれたこと、アイドルの宮澤佐江に接触して、私一人のために声をかけてくれたという事実。対5万人がデフォルトだった私にとって、アイドルとしてのタレントと一対一で会えるということがとても新鮮で画期的でした。一回会って「また絶対来てくださいね(ハート)」なんて言われてしまったらまた絶対行くよ!!ってなるし、約一ヶ月経っていつもの音楽番組でその姿を見ても「この子にあったんだなあ私」ってなりました。これからは稼いでいっぱい握手券買って佐江ちゃんの笑顔をもっと見たいと思いました。

 

それでは、「会えないアイドルであるジャニーズの強みはどこにあるのか」ということを考えてみました。ファン的にはアイドルとの距離が近い方が魅力的なはずです(個人的な考えですが)そして、それはきっと直接会えない分「妄想できる」ということなのではないかという結論に辿りつきました。ジャニーズのファンの方は思うに、そのタレント自身だけではなく容姿や性格を利用し自分の理想の男性へと自分で作り上げている節があるように感じます。だって圧倒的に露出が少ないからしょうがないじゃない。だから運良く担当と街中で遭遇してその対応が悪かったりすると一気に気持ちが冷めるし、熱愛が出るとこの世の終わりとまで思い詰める人もいるのではないでしょうか。毎週毎週アイドルと会っていたら、そのアイドルは等身大のアイドルです。アイドルとファンの関係でしか考えられなくなります。

しかし、会うことのできないジャニタレは距離が縮むことがないので「もし◯◯くんと同級生だったら」とか「幼馴染だったら」とかアイドルとファンの関係を超えた妄想をすることが可能です。年が10違う相手でも。これはだいぶ魅力的です。

ただ、男ファンと女ファンの違いと言われればそれまでなのですが、、、

48Gとジャニーズの違いは数え切れないほどあります。もはや性別が違いますしファンの対象も正反対です。あらゆるツールを駆使して毎時間のように自撮りを世に送る48Gとドラマの公式ホームページでさえも写真が見れない敷居高きジャニーズ、人数も毎月の公演の回数も規模も全く違います。それでもアイドル戦国時代と言われる今、アイドルの二大巨頭として名前が上がるのは間違いなく48Gとジャニーズ事務所だと思います。

かといってジャニタレと48Gのような近い関係になりたいかといえばそうでもないし、すぐ会えるアイドルとすぐに会えないアイドルのどちらの魅力も知ってしまった私はもうアイドルの虜です、、もうどうにでもして、、

 

 

(脱線話)

私はコンサートでタレントが横を向いた時の厚みを感じたとき、彼らはやっぱり同じ人間だった、、と確信するのですが母親は足音が聞こえた時にそう感じるそうです。コンサートで足音なんか聞こえない気がするのですがそういうつっこみは置いておいて、もし自分はここで実感する!という方がいらっしゃったらコメントしていただければ嬉しいです。興味があります。